GHQの焚書レビュー:西尾幹二 NO.2
GHQの焚書レビュー:西尾幹二 NO.2
GHQの焚書は、昭和3年から昭和20年9月まで約22万のタイトルの刊行物が日本で公刊されていた。
その中から7789点に絞って「没収宣伝用刊行物」に指定したのがGHQの焚書行為である。
この焚書は秘密裏に行われた陰険な没収であった。
日本政府に「覚書」として届けられ其の実行をさせた。
審査についても日本側の委員会を作り委員長に東大教授の牧野英一、委員に東大助教授の尾高那雄、金子武蔵に担当させた。
昭和23年7月まで3万8330冊の没収に成功した。
公的には、個人所有のものと図書館が所有していたものが現物の形で日本に残り、GHQに押収されたものは全てパルプとなって、日本の学童用の教科書に再生されたそうです。
焚書の対象分野は、政治、思想、歴史、文明、道徳、軍事、外交、宗教関係の本であった。
皇室、国体、天皇、皇道、神道、日本精神といった文字が標題にある書物は500点ほどあり虱つぶしに廃棄してたことに占領軍による信仰破壊の先を見抜いた見取り図があったように思えてなりません。
以上本書から要点のみ引用・・・・・・・・・・・・・・・
この著書の中で紹介されている本の内容が一部記述してありますが、例えば、昭和18年6月に出版された本「米英挑戦の真相」という焚書された本で、ABCD包囲陣についてどのような意味を持ちやどのように形成されそれを当時の日本政府や軍部がどのように認識していたかが全部書いてあるそうです。
これ一冊の要点を読んで当時の米国、英国などの対日包囲陣の悪辣性を述べており、日本を孤立させて滅ぼそうとする戦略をよく認識しており日本が無謀な戦争を仕掛けたのではないことがわかります。
他の焚書の対象で運よく残った本を読めば戦前の国際情勢、日本の戦争を選択しなければならないところまで追い込まれた苦悩がよくわかると思います。
大東亜戦争に興味のある方にとって価値のある本だと思います。
西尾幹二著、徳間書店、定価:1700円。
GHQ焚書図書開封1 米占領軍に消された戦前の日本 (徳間文庫カレッジ)
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タグ:「没収宣伝用刊行物」, 「米英挑戦の真相」
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