「ヴェノナ」作戦とは何か

「ヴェノナ」作戦とは何か

 「同盟国を信用していなかった」

「理論上は解読不可能なソ連の暗号」

 

「ヴェノナ作戦」はマメリカ陸軍情報部に属していた「特別局」の責任者のカーター・クラーク大佐が、もともと同盟国のソ連を信用していなかったために始ったものだった。

1943年に特別局の情報官たちが独ソの間で米英を出し抜いて単独平和交渉が秘密裏に行われているという噂を聞きつけた。

 

 クラークの頭には1939年の独ソ不可侵条約の前例が鮮明に残っていたため、モスクワとベルリンが単独講和をして、ナチス・ドイツがその驚異的な戦争資源を米英に集中してくるのではないかと、彼は恐れた。

そこで、そのような交渉が実際に行われているかどうかを見出す必要があると彼は考えたのだ。

 

 クラークの特別局の監督下には「通信諜報部」があった。

此れは陸軍の暗号解読官のエリート集団で、のちに改組されて、現在のNSA(国家安全保障局)になる。

 

1943年2月、クラークの命令で通信諜報部はソ連の外交暗合電信を調査する小規模なグループを設置した。

1939年の第二次世界大戦開始以来、アメリカ政府は、アメリカに出入りする国際電信をコピーして集積していた。

 

 ソビエトの電信で使われている暗号を破ることが出来れば、在米ソビエト外交官と、モスクワの本部との間の秘密電信を読んでスターリンが本気でドイツとの単独講和を追及しているかどうかがわかる、とクラークは考えた。

 

 しかし、ソビエトの暗号は、クラークが考えていたよりはるかに解読が困難であった。

アメリカの暗号解読官がぶつかった困難は、ソ連は複雑な二段構成の暗号化システムを採用しており、そこで使われる「ワンタイム・パッド」と呼ばれるシステム(1回限りの乱数表に基づく暗号鍵を利用する方式)は、理論上は解読は不可能だということだった。

 

 

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