南太平洋海戦(下)「鉄がここまで燃えるものか」 壮絶な海空戦で米は空母全滅、日本はパイロットがいなくなる NO.1

南太平洋海戦(下)「鉄がここまで燃えるものか」 壮絶な海空戦で米は空母全滅、日本はパイロットがいなくなる NO.1

(1/5ページ)【関西歴史事件簿

至近弾が命中したエンタープライズ

至近弾が命中したエンタープライズ

 昭和17年10月、南太平洋上に浮かぶソロモン諸島の一角、ガダルカナル島を巡る日米両軍の攻防は2カ月半を経てもなお、し烈な戦いが続いていた。

飛行場の周囲を要塞化したアメリカ軍を攻略できない日本軍は陸上部隊の支援のため、4隻の空母からなる機動部隊を派遣する。

そして、26日未明に発見したアメリカ機動部隊に向けて艦載機は発進した。

だがアメリカも同時に日本の空母も発見していた。

ここにミッドウェー以来最大の日米機動部隊同士の戦いが始まった。

奇襲受け、瑞鳳離脱

日本側は近藤信竹中将が指揮する戦艦「金剛」「榛名」、空母「隼鷹(じゅんよう)」などの第2艦隊(前進部隊)と、南雲忠一中将指揮の「空母「翔鶴(しょうかく)」「瑞鶴(ずいかく)」「瑞鳳(ずいほう)」、戦艦「霧島」「比叡」などの第3艦隊(機動部隊)で編成されていた。

第2艦隊がガダルカナル島のアメリカ軍基地を攻撃し、そこに出てきたアメリカ機動部隊を第3艦隊が叩く手はずだった。

このため25日、隼鷹から発進した攻撃隊はガダルカナル島を空襲する。

一方、トーマス=キンケード少将率いる空母「エンタープライズ」を主力とするアメリカ第16任務部隊空母「ホーネット」を中心にした第17任務部隊は、日本の機動部隊を求めて北上していた。

そこに南進中の日本側はアメリカ艦隊と26日、正面衝突する。

翔鶴の索敵機が午前4時50分、南雲艦隊の南東約460キロで北西に進むアメリカ機動部隊を発見する。

対するエンタープライズの索敵機も、ほぼ同時刻に日本の機動部隊を見つける。

 

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近くの翔鶴、瑞鶴も第2次攻撃の発進準備中で、2機の存在には気がついていなかった。

ただ着弾した地点が幸いにも甲板の端で、機関部には影響がなく、航行は可能だったが、艦載機の着艦が不可能になり、トラック島に引き返すことになった。

翔鶴被弾

午前5時半、3隻の空母から発進した62機の日本の第1次攻撃隊は上空で日本の機動部隊へ向かうアメリカ攻撃隊とすれ違う。

アメリカ攻撃隊も敵の存在を確認しながらやり過ごすつもりだった。

ところが突然、零戦9機が戦列から離れてアメリカの編隊に襲いかかると激しい空中戦を展開し、14機を撃墜する。

しかし零戦も2機を失ったうえ、再び艦上攻撃機(艦攻)と艦上爆撃機(艦爆)の護衛に戻ることはなかった。

この結果、第1次攻撃隊は護衛機が手薄な中、午前6時55分にアメリカ機動部隊を発見。

アメリカ艦隊の護衛戦闘機隊の出遅れもあり、すぐに艦隊にとりつくとホーネットに爆弾6発と魚雷2本を命中させた。

だが攻撃隊は激しい対空砲火に遭い、大半を失ってしまう。

そこには真珠湾以来のベテラン搭乗員、村田重治少佐の艦攻も含まれていた。

ホーネットに魚雷を投下した直後に被弾し、そのままホーネットに突入したという。

 

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 ちょうどそのころ、翔鶴がアメリカの攻撃にさらされていた。

日本の空母を発見できないアメリカ攻撃隊は、比叡や重巡洋艦「熊野」など機動部隊の前衛部隊を攻撃する。

 ホーネットの急降下爆撃機11機だけが機動部隊を見つけると、翔鶴に目がけて450キロ爆弾4発を命中させる。

だが翔鶴も第2次攻撃隊を出した後で艦はほとんとカラだったため、艦載機を満載したまま攻撃を受けて大爆発を起こしたミッドウェーの二の舞だけは避けられた。

 その第2次攻撃隊の44機は8時15分、2隻のアメリカ空母を発見。

攻撃を炎上中のホーネットではなく無傷のエンタープライズに絞り、2発の爆弾を甲板に命中させると、エンタープライズも炎上した。

ホーネットの最期

 第3艦隊とアメリカ機動部隊が攻撃し合い、お互いダメージを受ける中、別行動の第2艦隊の隼鷹は基地空襲の方針を転換し午前7時、零戦と艦爆の第1次攻撃隊29機を発進させる。

 だが戦場は厚い雲に覆われて視界も悪く、戦艦「サウスダコタ」やエンタープライズを攻撃するが大戦果には至らず。

11時過ぎにも零戦と艦攻の第2次攻撃隊15機が発進。

その直後に瑞鶴の15機が飛び立った。

 午後1時10分、アメリカの艦隊を発見。

洋上には息も絶え絶えに駆逐艦に曳航(えいこう)されるホーネットを攻撃した。

さらに1時半過ぎにも隼鷹の10機がホーネットにとどめを刺そうと襲いかかった。

 

 

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