南太平洋海戦(中)「頼むぞ」甲板から飛び立つ攻撃隊63機を見送る南雲中将 ガダルカナルの日米決戦いよいよ佳境に NO.1

南太平洋海戦(中)「頼むぞ」甲板から飛び立つ攻撃隊63機を見送る南雲中将 ガダルカナルの日米決戦いよいよ佳境に NO.1

(1/5ページ)【関西歴史事件簿

翔鶴甲板上で発進しようとする零戦など艦上機

翔鶴甲板上で発進しようとする零戦など艦上機

 昭和17年10月、ソロモン諸島・ガダルカナル島のアメリカ軍ヘンダーソン航空基地をめぐり激しい争奪戦を展開する日米両軍。

日本海軍は戦艦などの砲撃でダメージを与えるが、そのたびに回復し、攻撃機を繰り出すタフネスさに有効策を見いだせなかった。

そこで大規模な陸上戦で占領する以外にはないと、22日の陸軍第17軍の総攻撃の支援目的に空母5隻の機動部隊を派遣。

そして島の近海を警戒中の、あの猛将率いるアメリカ機動部隊と全面対決の日を迎えた。

ちくはぐな陸海連係

空母「翔鶴(しょうかく)」「瑞鶴(ずいかく)」などからなる第3艦隊とともにヘンダーソン基地の哨戒圏外で待機する、空母「飛鷹(ひよう)」「隼鷹(じゅんよう)」などを中心とした第2艦隊は、巡洋戦艦2隻による基地砲撃から数日後の17日、零戦と97式艦上攻撃機(艦攻)を各18機発進させ、基地空襲に向かった。

ミッドウェー海戦で主力空母4隻を失った日本軍だが、生き残りの熟練パイロットも多く、誰もが「ミッドウェーのかたきを」と思っていた。

ところが米軍機に迎撃され、たちまち隼鷹機を中心に艦攻10機、零戦1機を失ってしまう。

しかも20日には、飛鷹が機関部の故障から発生した火災の影響で速力が低下したことから、「これ以上の戦闘継続は不可能」とトラック島に帰還。

戦いの直前に空母1隻を稼働できない誤算はあったが、飛鷹の艦載機は隼鷹とラバウル基地に振り分け、何とか態勢を建て直す。

 

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しかしこの行動を弱腰とみたのか、今度は連合艦隊旗艦「大和」の山本五十六大将が再び南下の命を出した24日の夜、第17軍は唐突に攻撃を始めた。

米軍は基地周辺にトーチカをめぐらせるなど防御は十分だった。

この場合、日本側からすれば砲撃したうえで歩兵を進めるのが通常なのだが、大砲などの重火器をもっていなかった。

スピードと防空を理由に輸送を輸送船ではなく駆逐艦に頼ったため、重火器の陸揚げはほとんどなかったからだ。

陸揚げしても分解して攻撃地点まで人力で運び、組み立てる必要があるのだが、密林が行く手を阻み、ほとんどが現場にたどりつくことはなかった。

結果的には、海軍からの砲撃支援もなく、重火器を持たない日本軍の攻撃は失敗する。

いらだつ日米両軍

日本にとって夜襲こそが生命線のはず。

だが、ガダルカナルは午前4時前に夜が明けるなど夜の時間が短いため作戦が実行しにくかった。

またアメリカ機の哨戒圏外で待機中の機動部隊は総攻撃開始と同時に南下するのだが、地上部隊の攻撃地点への到着に手間取ったため延期が度重なり、それに伴い艦隊も南下と北上を繰り返すだけと燃料を無駄に消費するばかりで、疲労も重なった。

 

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 このため第3艦隊を指揮する南雲忠一中将はイライラを募らせていた。

敵はガダルカナル島の航空兵力だけではなく機動部隊も相手にしなければならない。

でも相手は所在不明で連日索敵機を飛ばすも、つかめなかった。

そんな中、軽巡洋艦や駆逐艦からなる日本艦隊が24日夜にガダルカナル島に突入した。

結果的にダメージを負わせることなく軽巡洋艦1隻を失う。

この作戦は支援目的とされるが、アメリカ機動部隊のおびき出しが目的という見方もあるほどに強行ぶりが目立ったといわれている。

一方、停滞気味の戦局に焦っていたアメリカも、太平洋艦隊司令長官のチェスター・ニミッツ大将が南太平洋海域司令官のロバート・L・ゴームレー中将を解任し、猛将で名高いウィリアム・ハルゼー中将に交代させた。

ゴームレー中将は、13日から14日にかけての日本海軍の巡洋戦艦などによる度重なる砲撃で弱気になっていたらしく、打開策として起用したのがハルゼー中将だった。

ハルゼー中将は期待に応え、就任早々に日本との艦隊決戦の作戦立案に着手する。

さらに第2次ソロモン海戦で損傷した空母「エンタープライズ」の修理が終わると、24日に空母「ホーネット」と合流させた。

米空母、発見

13日の日本海軍による基地砲撃以来、日本艦隊を警戒していたトーマス=キンケード少将のアメリカ機動部隊は25日午前10時、哨戒中のカタリナ機から、部隊の北西660キロに日本の空母2隻を発見したとの知らせを受けて急降下爆撃機41機を発進させるが、空振りに終わる。

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