パールハーバーの誤算(3) 「トラ・トラ・トラ」奇襲するも米空母は不在…「宣戦布告文書」の遅れ“だまし討ち”印象づける(3/4)

パールハーバーの誤算(3) 「トラ・トラ・トラ」奇襲するも米空母は不在…「宣戦布告文書」の遅れ“だまし討ち”印象づける(3/4)

日本軍の潜水艇を発見

 

またカフク岬に設置していたレーダーが日本攻撃機の機影を捉えていたが、これもほぼ同時刻に基地に到着予定の爆撃機の編隊と思い込み、報告を怠るという日本にとっては奇跡にも近いアメリカ側の失態が重なっていた。

そして午前7時55分、急降下で真珠湾に入ってきた1機の飛行機が爆弾を落とすと、ホイラー、ヒッカム両飛行場に向け、機体と両翼に日の丸が描かれた爆撃機がなだれ込んできた。

さらに魚雷を装着した攻撃機が訓練と同様に海面スレスレに投下した魚雷は艦船に向かって真っすぐ航跡を描いて停泊中の艦船に命中。

あちこちから大きな水柱が上がり、轟音(ごうおん)が響きわたった。

アメリカ側には、この魚雷攻撃が一番衝撃的な出来事だったに違いない。

水深の浅い真珠湾では魚雷攻撃はないと高をくくっていただけに防御策はなく、黙ってやられるしかなかったのだ。

「眠れる獅子を…」

第一波に続いて第二波と約2時間にわたる攻撃で戦艦は4隻の撃沈を含む全艦が損害を被ったほか、飛行場攻撃で300機以上を破壊したとされている。

予想以上の戦果に洋上の機動部隊も広島の連合艦隊司令部も沸き返ったが、連合艦隊司令長官の山本の表情はさえなかった。

第一の攻撃目標の「エンタープライズ」「レキシントン」「サラトガ」の空母3隻がいずれも整備や航空機輸送などの任務にあたっていたため、空襲時に湾内になく依然、無傷のままということがあった。

これからは制空権を征した方が戦いを優位に進められると予想していた山本はアメリカの空母をたたくことでさらに優位に立ち、

アメリカが生産力に物を言わせて立ち直らないうちに早期和平に持ち込みたかったのだ。

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