ミッドウェー海戦(1) 解読された暗号、軍部の奢りで情報がアメリカに筒抜け 4/4

ミッドウェー海戦(1) 解読された暗号、軍部の奢りで情報がアメリカに筒抜け 4/4

このため、暗号解読班は5月中旬、「ミッドウェーで海水の濾過(ろか)装置が故障し真水が不足」とするニセ電文を発したところ、ほどなく一室から歓声がわき起こる。

ウェーク島の日本守備隊が本国宛に、「AFが真水不足」とする電文を打ってきたのだ。

これで目標を一点に絞ることが可能になったアメリカ軍ではあった。

とはいえ5月27日、珊瑚海海戦でダメージを受けて真珠湾に戻ってきた空母「ヨークタウン」の修理に3カ月はかかることで、なかなか埋めることができない日本との戦力差に苦心する。

ちょうど同じ日、海軍記念日を迎えた日本側は、第一航空戦隊の「赤城」「加賀」と第二航空戦隊の「飛龍(ひりゅう)」「蒼龍(そうりゅう)」の空母4隻が広島・柱島から、ミッドウェーに向けて意気揚々と出撃していった。   (園田和洋)

【用語解説】当時の国策映画

ミッドウェー海戦と同時期に公開された映画は、南洋諸島で民間航空路を開拓する人の姿をスペクタクルに描いた「南海の花束」、それに続いては「母子草」(松竹)や「婦系図」(東宝)などといった文芸作品で、それほど戦争の影は落とされていない。

大本営では、ミッドウェー海戦で日本は空母4隻を失ったにもかかわらず「1隻沈没、1隻大破」としたのに対し、空母1隻沈没のアメリカの損害を「2隻撃沈」とするなど“水増し戦果”を報じている。

このため、この戦いを題材にした映画は戦時中は当然ながらなく、戦後の昭和28年に東宝が製作した「太平洋の鷲(わし)」などを待たなければならない。

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